PYTH

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Pyth Network(PYTH)とは?

Pyth Network(PYTH)とは?
Macro circuit board, Ingo Dierking / CC BY-SA 4.0 · Wikimedia Commons

Pyth Network(ピスネットワーク)とは、株価や暗号資産などのリアルタイム価格をブロックチェーン上に届ける「オラクル」と呼ばれるインフラです。 Solana発で、いまは多数のチェーンに対応しています。

ブロックチェーンは単体では外の世界を見ることができません。スマートコントラクトには「いま1 SOLはいくらか?」を知る手段がそもそも備わっていないのです。この問題を橋渡しするのがオラクルであり、Pythはその中でも広く使われている代表的な存在です。

要点

Pythの特徴は、価格データを取引所やマーケットメイカーといった一次ソースから直接取り込む点です。公開サイトから間接的に拾うのではなく、実際に取引を見ている当事者がデータを提供するため、速く・改ざんされにくいことを狙っています。

Pyth Networkとは

Pythは数十社のプロのデータ提供者が出す価格を集約し、それらを1つの参照価格と「信頼区間(価格の不確かさの度合い)」にまとめてオンチェーンで利用できるようにします。対象は暗号資産・株式・為替・コモディティなど幅広いのが特徴です。

技術的にはPythは「プル(pull)」型を採用しています。すべての更新を常時すべてのチェーンに押し出す(コストが高い)のではなく、最新価格は専用ネットワーク上に置き、アプリが必要な瞬間に最新の更新をオンチェーンへ「引き込む」方式です。この設計により、1つのチェーンに限らず多数のスマートコントラクト基盤上で低コストに動かせます。

何に使われるのか

オラクルは、ほぼすべての本格的なDeFiプロトコルを裏で支える配管です。Pythの価格フィードは例えば次のような場面で使われます。

  • 貸付・借入 — 担保割れを判定し、清算すべきタイミングを決める。SolanaのレンディングKaminoなども正確な価格に依存します。
  • 無期限先物・デリバティブDrift Protocolのようなレバレッジ取引で建玉を評価する。価格が誤れば不当な清算につながります。
  • DEX・スワップJupiterのようなツールでの取引ルーティングや評価。
  • ステーブルコインや仕組み商品 — 信頼できる参照価格が必要なもの全般。

オラクルが誤った価格を返せば、その上に築かれたものはすべて壊れかねません。つまりオラクルの品質は、DeFiの安全性を左右する中核であって、些細な要素ではありません。

トークンについて

ネットワークには独自トークンPYTHがあります。主な役割はガバナンスで、保有者はデータ提供者の管理や手数料パラメータ、報酬の仕組みなど、ネットワーク運営に関する意思決定に参加できます。PYTHはSolana上のSPLトークンであり、他チェーンにもラップ/ブリッジ版が存在します。

重要なのは、一般のDeFi利用者がPythの価格を読むためにPYTHを持つ必要はないという点です。またトークンは収益の分配請求権でも、値上がりの約束でもありません。発行量・配分・ステーキング報酬などの具体的な数字は、うのみにせず公式サイトや信頼できるデータソースで確認してください。

はじめ方

多くの人はPythと間接的に関わっています。価格を提示するSolanaのDeFiアプリを使うたびに、その裏でPythが動いている可能性が高く、特別な操作は不要です。

PYTHトークン自体を保有したい場合の一般的な流れは、まずSOLを用意し(SOLの買い方)、Phantomのような自己保管ウォレットを用意し、RaydiumJupiterなどのSolana DEXでPYTHに交換する、というものです。Pythが公式に提供する内容は、公式サイトpyth.networkで確認できます。

なお、自分のアプリでPythのフィードを使う開発者は、Pythのオンチェーン価格アカウントやSDKを組み込みます。これは一般利用者が設定するものではなく、開発者側の作業です。

注意点(Risks & notes)

  • これは投資助言ではありません。 PYTHや他のトークンの購入を勧めるものではありません。
  • 価格変動リスク。 PYTHも他の暗号資産と同様、価値が大きく上下します。失っても困らない範囲で。
  • スマートコントラクト・オラクルリスク。 オラクルは重要インフラです。バグ・提供者のエラー・極端な相場では誤価格が生じ、それが清算や損失として依存アプリに波及することがあります。「分散型」=「無リスク」ではありません。
  • 自己保管の責任。 自分のウォレットで持つ場合、秘密鍵/シードフレーズを管理するのは自分だけです。失えば資産は戻らず、問い合わせ窓口もありません。
  • 詐欺への注意。 偽の「Pyth」サイトやエアドロップ/トークン受け取りページが多数存在します。公式ドメインをブックマークし、シードフレーズをサイトに入力せず、理解できない署名要求には応じないこと。

Pythは地味ですが不可欠な「価格レイヤー」の役割を担っています。オラクルが何をするのか、そしてなぜ誤った価格が危険なのかを理解することは、Solana初心者にとって特に役立つ知識のひとつです。

よくある質問

関連: Solanaとは? ・ スマートコントラクトとは? ・ SPLトークンとは?Drift Protocolとは?

Sources

  1. what-is-pyth-network — official site
  2. Solana official site

FAQ

PythはSolana専用ですか?
いいえ。PythはSolana発ですが、マルチチェーン対応です。プル型の配信方式により多数のブロックチェーンで価格フィードを利用できますが、Solanaは中核的な拠点であり続けています。
Pythの価格を使うのにPYTHトークンは必要ですか?
必要ありません。一般のDeFi利用者は、アプリがPythを使っていれば自動的にその恩恵を受けます。PYTHは主にガバナンス用のトークンで、価格を読むために保有する必要はありません。
Pythは他のオラクルと何が違いますか?
取引実態を見ている取引所やトレーディング会社が直接データを提供する「一次データ」重視である点、各価格に信頼区間を付す点、そして複数チェーンで低コストに動くプル型である点が特徴です。

本記事は情報提供のみを目的とし、投資・金融・取引の助言ではありません。価格は参考値で古い場合があります。投資判断はご自身の責任で。