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SolanaリキッドステーキングLST比較|JitoSOL・mSOL・INFの違いと選び方(どれがいい?)

SolanaリキッドステーキングLST比較|JitoSOL・mSOL・INFの違いと選び方(どれがいい?)
写真: Pixabay / CC0

結論

リキッドステーキングでどのLST(Liquid Staking Token)を選ぶかは、「利回りの高さ」より「何を優先するか」で決まります。 迷ったら、実績・流動性・DeFi対応がもっとも厚いJitoSOLが初心者の無難な第一候補です。バリデータ分散を重視するならmSOL(Marinade)、最大化した利回りと複数LSTへの自動分散を1トークンで欲しい上級者はINF(Sanctum Infinity)が向きます。利回りの数値はエポックごとに変動し順位も入れ替わるため、金額の目安は必ず各公式で最新値を確認してください。

この記事のポイント

- JitoSOL=最大手・高流動性・MEVチップ由来の利回り。DeFi対応も最厚で初心者の基準になる

- mSOL=多数バリデータへ自動分散する設計で、ネットワークの分散性を重視する人向け

- INF=複数の高利回りLSTを束ねた「LSTインデックス」+スワップ手数料で利回りを底上げ

- 共通リスク=スマートコントラクト障害・デペッグ(一時的な価格乖離)・発行体リスク、そして日本では受取時に雑所得課税

リキッドステーキングそのものの仕組みはリキッドステーキングとはを、SOLを実際にステークする手順はSOLのステーキング方法を先に読むと理解が早まります。

そもそもLSTとは何か

SOLを直接ステークすると資金がロックされ、解除(アンステーク)には数日かかります。リキッドステーキングは、ステークの見返りにLST(例:JitoSOL・mSOL・INF)というトークンを受け取り、元のSOLはステークしたまま、そのトークンをDeFiで自由に使える仕組みです。LSTは時間とともにステーキング報酬を蓄積し、1トークンあたりのSOL換算価値が少しずつ増えていく「価値増加型(rebase不要)」が主流です。

「どれを選ぶか」を判断するには、次の5つの軸で横並びにするのが有効です。

5軸で比較:JitoSOL・mSOL・INF

比較軸JitoSOL(Jito)mSOL(Marinade)INF(Sanctum Infinity)
利回りの出所通常のステーキング報酬+MEVチップ(Jitoのブロック構築オークション)通常のステーキング報酬(多数バリデータの平均)複数の高利回りLSTの加重平均+スワップ手数料
バリデータ分散MEV対応バリデータ中心に委任多数のバリデータへ自動分散(分散性重視の設計)保有する各LSTの分散に依存(間接的)
手数料ステーキング報酬に対する管理手数料(公式で最新確認)アンステーク手数料 約0.2%(最小0.003 SOL)等スワップ 8bps/流動性引出 10bps(追加は無料)
即時交換Jupiter等のDEXで即時スワップ可(スプレッド負担)同左(即時アンステーク機能あり)同左
ネイティブ解除次エポック境界後にSOL受取(目安2〜3日)同左(遅延アンステーク)同左
立ち位置最大手・高流動性・DeFi対応が最厚分散性・老舗(Solana初のLST)利回り最大化・LSTを1本に束ねる

(数値・手数料は変更されうるため、最終判断は各公式ドキュメントで確認してください。)

利回りの「出所」を理解する

利回りの高さだけを見ると判断を誤ります。JitoSOLの利回りにはMEVチップ(トランザクション順序付けから生じる収益)が上乗せされ、非MEVのLSTより数十bps高くなる傾向があります。仕組みはJitoとはで詳しく解説しています。一方INFはスワップ手数料という別の収入源を持ち、mSOLはシンプルにステーキング報酬が中心です。「どこからその利回りが来ているか」が分かると、市況が変わったときの持続性を判断できます。

即時交換 vs アンステーク遅延

どのLSTも出口は2通りです。①即時: DEX(Jupiterなど)でLSTをSOLへスワップ。1トランザクション・1分未満で完了しますが、プールのスプレッド(少額なら通常わずか)を負担します。②遅延: プロトコルでネイティブにアンステークすると、次のエポック境界後(目安2〜3日)に手数料を抑えてSOLが戻ります。急ぐなら①、コストを抑えたいなら②が基本です。

使い方別の選び方フローチャート

  1. とにかく無難に始めたい/初心者JitoSOL。最大手で流動性・DeFi対応が厚く、いつでも売買・担保利用しやすい。
  2. ネットワークの分散性に貢献したい/特定バリデータへの集中を避けたいmSOL。多数バリデータへ自動分散する設計。委任先の考え方はバリデータの選び方を参照。
  3. 利回りを最大化しつつ、銘柄選定を自動化したい/DeFi中級以上INF。複数LSTを束ねた「インデックス」型で、スワップ手数料が上乗せされる分、仕組みも一段複雑(=理解した上で)。
  4. DeFiで担保・LPに使いたい → 対応先が最も多いのはJitoSOL、次いでmSOL。使いたいプロトコルが対応しているLSTを先に確認する。

リスクと税金(必読)

注意

本記事は教育目的であり、投資助言ではありません。利回りは保証されず変動します。LSTには固有のリスクがあります。

- スマートコントラクトリスク:プロトコルのバグ・脆弱性で資産を失う可能性

- デペッグ:市場の急変時にLSTがSOLに対し一時的に価格乖離することがある(特に即時スワップ時)

- 発行体・運用リスク:バリデータのスラッシュ(罰則)や運用方針変更が利回りに影響

- 課税:日本では暗号資産のステーキング報酬は受け取った時点の時価が雑所得として課税対象(総合課税)。その後売却すると取得価額との差額が再び課税されます(国税庁 暗号資産に関するFAQ)。円に換金していなくても報酬受取時に所得が発生する点に注意。

分散も一つの解です。1つのLSTに集中せず複数に分けることで、単一プロトコルのリスクを薄められます。

よくある質問

Q. 結局、初心者はどれを買えばいい? A. 実績・流動性・DeFi対応がもっとも厚いJitoSOLが無難な基準です。分散性を重んじるならmSOL。まずは少額で仕組みに慣れ、必要ならLSTを分散させましょう。

Q. 利回りが一番高いのはINFですか? A. INFは複数LSTの束+スワップ手数料で利回りが上乗せされ、上位に来る局面が多いですが、順位はエポックごとに入れ替わります。利回りの数値は必ず各公式で最新値を確認してください。

Q. すぐSOLに戻したいときは? A. Jupiterなどで即時スワップできます(1分未満、スプレッド負担あり)。急がなければプロトコルの遅延アンステーク(目安2〜3日)の方が低コストです。

Q. デペッグとは危険なものですか? A. LSTがSOLに対し一時的に価格乖離する現象で、多くは市場の需給で数%程度に収まりますが、急落時の即時売却では不利になり得ます。慌てて底値でスワップしないことが基本です。

参考・出典

Sources

  1. 国税庁 暗号資産に関する税務上の取扱いについて(FAQ)
  2. Marinade Documentation(mSOL・委任戦略・手数料)
  3. Sanctum Docs — Infinity(INFの仕組み・手数料)
  4. Phantom Learn — Solana Liquid Staking Guide
  5. CoinGecko — Guide to Solana Liquid Staking

FAQ

結局、初心者はどのLSTを買えばいい?
実績・流動性・DeFi対応がもっとも厚いJitoSOLが無難な基準です。ネットワークの分散性を重視するならmSOL。まずは少額で仕組みに慣れ、必要に応じて複数LSTに分散させるとリスクを薄められます。
利回りが一番高いのはINFですか?
INFは複数の高利回りLSTを束ね、スワップ手数料が上乗せされるため上位に来る局面が多いですが、順位はエポックごとに入れ替わります。利回りの数値は必ず各公式で最新値を確認してください。
すぐにSOLへ戻したいときは?
Jupiterなどのdexで即時スワップできます(1分未満、プールのスプレッド負担あり)。急がなければプロトコルの遅延アンステーク(目安2〜3日)の方が低コストで戻せます。
日本ではLSTの報酬に税金はかかりますか?
はい。暗号資産のステーキング報酬は受け取った時点の時価が雑所得として総合課税の対象です。円に換金していなくても報酬受取時に所得が発生し、その後売却すると取得価額との差額が再び課税されます。
新井 そら
  • ブロックチェーン・リサーチャー
  • Solanaエコシステム取材歴5年
  • 元Web系エンジニア

2021年からSolanaエコシステムを取材・分析。SPLトークン・DeFi・NFT・バリデータ運用に精通し、初心者にわかる解説を重視。

本記事は情報提供のみを目的とし、投資・金融・取引の助言ではありません。価格は参考値で古い場合があります。投資判断はご自身の責任で。