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メタマスクでソラナ(SOL)は使える?MetaMaskネイティブ対応の設定と誤送金の注意点

メタマスクでソラナ(SOL)は使える?MetaMaskネイティブ対応の設定と誤送金の注意点
写真: FlippyFlink / CC0

結論

メタマスク(MetaMask)でソラナ(SOL)は使えます。 2025年のアップデートでMetaMaskはイーサリアム以外(非EVM)のチェーンにネイティブ対応し、いま最新版のMetaMaskは、あなたが普段使っている同じ復元フレーズ(シークレットリカバリーフレーズ)から自動でSolanaアドレスを生成し、SOLやSPLトークンの送受信・スワップ・ブリッジ・購入までを一つの画面で行えます。

かつては「MetaMaskはイーサリアム系専用でSolanaは使えない」「Snap(拡張機能)を入れないと無理」というのが常識でしたが、それは過去の話です。ただし、イーサリアムのアドレス(0x…)とSolanaのアドレス(base58形式)は別物で、EVMアドレスにSOLを送っても届きません。この一点だけは資産を失う事故に直結するため、必ず理解してから使ってください。

この記事のポイント

- MetaMaskは2025年からSolanaにネイティブ対応済み。追加のSnap導入は不要になった

- 同じ復元フレーズからEVM・Solana(・Bitcoin)のアドレスが自動生成され、1画面で管理できる

- 送金・受取は「アドレスの種類」を必ず確認。EVMアドレスにSOLは絶対に届かない

- 本格的にSolanaのDeFiやNFTを触るなら、専用ウォレットのPhantomへの乗り換えも有力

なぜ「MetaMaskではSOLは使えない」と言われてきたのか

理解の土台として、まず「チェーンが違う」とは何かを押さえます。

イーサリアム(Ethereum)と、そこから派生したPolygonやBNB Chainなどは、EVM(イーサリアム仮想マシン)という共通の仕組みで動いています。アドレスはすべて0xで始まる同じ形式です。MetaMaskはもともとこのEVM系専用のウォレットとして作られました。

一方、Solanaは全く別の設計のブロックチェーンです。アドレスの形式(base58の英数字)も、鍵の仕組みも、トランザクションの構造もEVMとは違います。だから初期のMetaMaskはSolanaを扱えず、「使えない」と言われてきたのです。

その後、2023年にMetaMask Snapsという拡張機能の仕組みが公開され、Solflare社が提供する「Solana Wallet」Snapを追加すればSolanaを扱えるようになりました。日本語の解説記事の多くはこの「Snap時代」に書かれたもので、いま読むと手順が古くなっています。

現在の対応状況:Snapは不要、ネイティブ対応済み

2025年、MetaMaskはSnapを介さずにSolanaをウォレット本体に直接統合しました。これがMetaMask初の非EVMチェーンへのネイティブ対応です。

  • MetaMask公式ヘルプによると、新しくアカウントを作成すると、1つのアカウントにEVMアドレス・Solanaアドレス・Bitcoinアドレスが自動で1つずつ含まれます。
  • これらはすべて同じ復元フレーズ(SRP)から導出されるため、フレーズを1つ守れば全チェーンの資産を復元できます。
  • SOLとSPLトークン(Solana上のトークン)の送受信・スワップ・ブリッジ・購入、およびSolana系dApp(分散型アプリ)との接続が、追加ソフトなしで行えます。
項目Snap時代(〜2024)ネイティブ対応(2025〜)
Solanaを使う条件Solana Wallet Snapの追加が必要最新版なら標準で利用可
アドレスの生成Snapが別途管理同一SRPから自動生成
SOL/SPLの送受信Snap経由ウォレット本体で直接
スワップ・ブリッジ限定的本体機能として対応
対応端末主にPC拡張機能拡張機能・モバイル両対応

重要

バージョンによって画面や対応範囲が異なります。ネイティブのマルチチェーン構成はMetaMask拡張機能 v13.5 / モバイル v7.57 以降で導入されました。うまく表示されない場合は、まずMetaMaskを最新版に更新してください。正確な最新仕様は必ずMetaMask公式ヘルプで確認を。

MetaMaskでSolanaを使う手順

最新版のMetaMaskであれば、特別な有効化作業は基本的に不要です。

  1. MetaMaskを最新版に更新する(拡張機能なら自動更新、モバイルはストアで更新)。
  2. アカウント上部のアドレス表示(ドロップダウン/コピーアイコン)を開き、「Solana」を選択する。これで自分のSolanaアドレスが表示されます。
  3. このSolanaアドレス宛にSOLを受け取る、または送る。取引所からの出金時は、必ず送金先ネットワークを「Solana」に合わせます。
  4. 他のウォレット(例:Phantom)からSOL資産を引き継ぎたい場合は、そのウォレットの復元フレーズ(SRP)をMetaMaskにインポートします。

なお、MetaMask公式ヘルプによると、現時点でSolanaアカウントは秘密鍵(private key)単体でのインポートには未対応で、SRP(復元フレーズ)経由でのインポートになります。

そもそもSOLをまだ持っていない場合は、国内取引所での買い方をSOLの買い方ガイドにまとめています。

MetaMaskで十分か、Phantomに乗り換えるべきか

「MetaM. askがSolana対応したなら、専用ウォレットはもういらないのでは?」と考える人も多いはずです。判断の目安を整理します。

こんな人おすすめ
ETHがメインで、SOLは時々送受信する程度MetaMaskのままでOK。1画面で足りる
SolanaのDeFi・NFT・ミームコインを本格的に触るPhantomなどSolana専用ウォレットが有利
複数チェーンを1つのフレーズでまとめたいMetaMaskのマルチチェーン管理が便利
Solana固有の最新機能をいち早く使いたい専用ウォレットが対応が早い傾向

Solana専用ウォレットは、Solanaエコシステムに特化しているぶん、対応dAppの広さやSolana固有機能への追随が速いのが強みです。代表格の使い方はPhantomの使い方、もう一つの有力候補はSolflareの使い方で解説しています。両者の違いはPhantomとSolflareの比較を参考にしてください。

MetaMaskとPhantomは併用も可能で、同じ復元フレーズで作ったアカウントなら両方から同じSolana資産を見ることもできます(片方でインポートするだけ)。

最重要:誤送金でSOLを失わないために

ここがYMYL(資産に関わる)としての核心です。

注意

EVMアドレス(0x…)にSOLを送っても届きません。 イーサリアムとSolanaはアドレス形式が異なり、互換性がありません。間違ったネットワークのアドレスに送ると、資産が取り戻せなくなる可能性が高いです。MetaMask公式も「異なるアドレス形式は交換不可。誤ったアドレスへの送金は資産の損失につながる」と明記しています。送金前に必ず、①ネットワークが「Solana」か ②宛先が0xではなくbase58形式のSolanaアドレスか、の2点を確認してください。

具体的な事故を避けるチェックリスト:

  • 取引所からMetaMaskへSOLを出金するとき、出金ネットワークを必ず「Solana」に合わせる。
  • MetaMask側で表示しているのがSolanaアドレスであることを確認してからコピーする(EVMアドレスと取り違えない)。
  • 少額でテスト送金してから本番の金額を送る。
  • ブリッジ機能を使うときも、送り先チェーンの選択を最後まで確認する。

本記事は教育目的の解説であり、投資や特定サービスの利用を推奨するものではありません。暗号資産の価格は変動し、送金操作は自己責任です。手順・対応状況は変わるため、実行前に必ず公式情報を確認してください。

よくある質問

Q. MetaMaskだけでソラナ(SOL)を保管・送金できますか? A. できます。2025年のネイティブ対応以降、最新版のMetaMaskはSOLとSPLトークンの送受信・スワップ・ブリッジに標準対応しています。以前必要だったSnapの追加は不要です。

Q. 昔入れたSolana Snapはどうすればいい? A. ネイティブ対応後は必須ではありません。ただしアカウントの管理方法が異なる場合があるため、資産の表示先(Snap側かネイティブ側か)を確認し、必要に応じて同じ復元フレーズで整理してください。不明点は公式ヘルプで確認を。

Q. MetaMaskのイーサリアムアドレスにSOLを送ってしまいました。取り戻せますか? A. EVMアドレスとSolanaアドレスは互換性がなく、原則として取り戻しは非常に困難です。送金は必ず事前にネットワークとアドレス形式を確認し、少額テストを習慣にしてください。

Q. MetaMaskとPhantom、どちらを使うべき? A. ETH中心でSOLは軽く使う程度ならMetaMaskで十分です。SolanaのDeFiやNFTを本格的に触るならPhantomなどの専用ウォレットが有利です。併用も可能です。

参考・出典

投資にあたっての注意

本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。暗号資産は価格変動やハッキング、紛失等のリスクがあります。投資判断はご自身の責任で、余裕資金の範囲で行ってください。税制・規制は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式の一次情報をご確認ください。

Sources

  1. MetaMask Help Center — Navigate Solana in MetaMask
  2. MetaMask — Solana on MetaMask (公式ニュース)
  3. MetaMask Community — Solana is now live on MetaMask Extension
  4. CoinGecko — How to Add Solana to MetaMask
  5. The Defiant — MetaMask Confirms Native Solana Support

FAQ

MetaMaskだけでソラナ(SOL)を保管・送金できますか?
できます。2025年のネイティブ対応以降、最新版のMetaMaskはSOLとSPLトークンの送受信・スワップ・ブリッジに標準対応しており、以前必要だったSnapの追加は不要です。
昔入れたSolana Snapはどうすればいいですか?
ネイティブ対応後は必須ではありません。資産の表示先(Snap側かネイティブ側か)を確認し、必要なら同じ復元フレーズで整理してください。詳細は公式ヘルプで確認しましょう。
MetaMaskのイーサリアムアドレスにSOLを送ってしまいました。取り戻せますか?
EVMアドレス(0x…)とSolanaアドレスは互換性がなく、原則として取り戻しは非常に困難です。送金前にネットワークとアドレス形式を確認し、少額テストを習慣づけてください。
MetaMaskとPhantom、どちらを使うべきですか?
ETH中心でSOLは軽く使う程度ならMetaMaskで十分です。SolanaのDeFiやNFTを本格的に触るならPhantomなどの専用ウォレットが有利で、併用も可能です。
新井 そら
  • ブロックチェーン・リサーチャー
  • Solanaエコシステム取材歴5年
  • 元Web系エンジニア

2021年からSolanaエコシステムを取材・分析。SPLトークン・DeFi・NFT・バリデータ運用に精通し、初心者にわかる解説を重視。

本記事は情報提供のみを目的とし、投資・金融・取引の助言ではありません。価格は参考値で古い場合があります。投資判断はご自身の責任で。