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SolanaでSPLトークンを発行する方法|作り方・費用・mint権限とrentの注意点

結論
SolanaでSPLトークンを発行する方法は、大きく2ルートあります。手軽さ重視なら pump.fun などの「ノーコード」ツール、供給量や権限を自分で細かく制御したいなら spl-token コマンド(CLI)または Token-2022 です。 どちらも「ミント口座(Mint Account)」を作り、そこに総供給量・小数点桁数・mint権限などを刻むという中身は同じです。発行に必要なSOLは、ネットワーク手数料と口座維持のための rent(レント=口座に預けておくSOLデポジット) が中心で、CLIでの実費は数千分の1〜0.01 SOL程度が目安(相場・条件で変動)。そして最重要なのは、発行後に mint権限・freeze権限を放棄(renounce) することが、保有者にとっての信頼の証になる、という点です。
この記事のポイント
- 発行ルートは「ノーコード(pump.fun等)」と「コマンド(spl-token / Token-2022)」の2つ。目的で選ぶ。
- 費用の正体は「手数料」+「rent(口座デポジット・口座を閉じれば返還される性質)」。CLIでの実費は0.01 SOL前後が目安。
- mint権限を残す=あとから無限に増刷できる/freeze権限を残す=他人の口座を凍結できる。放棄すると不可逆で信頼が上がる。
- 名前・シンボル・画像などのメタデータは Token-2022 の拡張か Metaplex で付ける。
SPLトークンそのものの規格を先に知りたい方は SPLトークンとは を、手数料の仕組みは Solanaのトランザクション手数料 を併せて読むと理解が早いです。
SPLトークン発行の全体像
Solanaでは、1つのトークン=1つの ミント口座 です。ミント口座には次の情報が刻まれます。
- 総供給量(supply) と 小数点桁数(decimals)
- mint権限(mint authority)=新規に増刷できるアドレス
- freeze権限(freeze authority)=保有者の口座を凍結できるアドレス
トークンを配るには、受け取る人ごとに「トークン口座(Associated Token Account)」も必要になります。この口座の作成にも rent がかかります(目安 約0.002 SOL/口座)。ここは発行者ではなく、多くの場合トークンを受け取る側が負担します。
ルート1:ノーコードで作る(pump.fun など)
コマンドに不慣れな人向けの最短ルートです。ウォレット(Phantom等)を接続し、名前・シンボル・画像を入力するだけでミームコインを発行できます。仕組みの詳細は pump.funとは を参照してください。
pump.fun は 2026年時点で、作成者側のコイン作成費用が無料(最初の購入者が作成コストを負担する方式)になっています。ただし取引時にプラットフォーム手数料(おおむね約1%前後)やネットワーク手数料が発生し、仕様・料率は頻繁に変わるため 最新は公式のFeesページで必ず確認 してください。
- 向く人:とにかく速く出したい、ミームコインを試したい
- 注意:権限設定やメタデータの細かな制御はツール任せ。長期プロジェクト向けの厳密な設計には不向き
ルート2:コマンドで作る(spl-token CLI / Token-2022)
供給量・権限・メタデータを自分で設計したいなら、Solana公式の spl-token CLI が基本です。おおまかな流れは次の通り。
- Solana CLI と SPL Token CLI を導入し、ウォレット(keypair)を用意
spl-token create-tokenでミント口座を作成(自分のウォレットが自動でmint権限に)spl-token create-account <MINT>で自分のトークン口座を作成spl-token mint <MINT> <数量>で発行- 名前・画像などの メタデータを付与
- 必要な権限を 放棄(後述)
新しい機能が必要なら Token-2022(Token Extensions) を選びます。Token-2022 では、名前・シンボル・URI(画像やメタデータの場所)を ミント口座自体に直接 刻める「メタデータ拡張」が使え、外部プログラムに頼らずにメタデータを持てます。従来型(SPL Token)で作る場合は、Metaplex の Token Metadata でメタデータを紐付けるのが一般的です。
発行にかかるSOL費用の目安
費用は「手数料(返ってこない)」と「rent(口座を閉じれば返還される性質のデポジット)」に分かれます。下表はCLIで最小構成のトークンを1つ作る場合のイメージです(相場・ネットワーク状況で変動、最新は公式で確認)。
| 項目 | 目安 | 返還 | 補足 |
|---|---|---|---|
| ミント口座の rent | 約0.0015 SOL前後 | 口座を閉じれば返還される性質 | トークン1種につき1つ |
| トークン口座の rent | 約0.002 SOL/口座 | 同上 | 受け取る人ごとに必要 |
| Token-2022 メタデータ | 拡張データ分の rent が上乗せ | 同上 | 文字数・項目で増減 |
| トランザクション手数料 | 1回あたりごく僅か | 返還なし | 詳細は手数料の記事へ |
pump.fun 等のノーコードは、作成者コストが無料の一方で 取引ごとの手数料 がかかる設計です。「作るのは安い/流通させる時に払う」構造だと理解しておきましょう。
注意
mint権限・freeze権限を残したままにするリスク(YMYL:本記事は教育目的で、投資助言ではありません)
mint権限を保持している限り、発行者は 後からトークンを無限に増刷 できます(供給希薄化=価値の毀損につながる)。また freeze権限があると、発行者が 任意の保有者の口座を凍結 して売買不能にできます。第三者からは「ラグプルの余地がある」と見なされます。信頼できるトークンにするには、供給を固定したうえで SetAuthority により権限を null(無効)へ設定=放棄 します。この操作は不可逆で、一度放棄した権限は誰も復元できません。 トークンは価格が保証されず無価値になり得ます。特定銘柄の推奨ではありません。
メタデータ(名前・シンボル・画像)の付け方
トークンをウォレットやエクスプローラーで「意味のある表示」にするにはメタデータが要ります。
- Token-2022:メタデータ拡張でミント口座に name / symbol / uri を直接記録。
uriには画像やJSONを置いたURL(Arweave/IPFS等)を指定。 - 従来型(SPL Token):Metaplex Token Metadata でメタデータ用アカウントを紐付け。
- 画像や説明文の実体は、改ざんされにくい分散ストレージ(Arweave/IPFS)に置くのが定石です。
よくある質問
Q. プログラミングができなくてもトークンは作れますか? はい。pump.fun のようなノーコードツールなら、ウォレット接続と名前・画像の入力だけで発行できます。ただし権限やメタデータの細かい制御はツール任せになります。
Q. 発行にいくらSOLが必要ですか? CLIでの最小構成なら、rent と手数料を合わせて0.01 SOL前後が一つの目安です(相場・条件で変動)。rent は口座を閉じれば返還される性質のデポジットで、純粋な「消費」は手数料部分です。最新の実費は公式ドキュメントで確認してください。
Q. mint権限は必ず放棄すべきですか? 供給量を今後変えない方針なら、放棄すると「増刷できない」ことが証明でき信頼が上がります。ただし放棄は不可逆なので、追加発行の予定がある場合は保持します。目的次第です。
Q. Token-2022 と従来のSPL Token、どちらを使うべき? 名前・画像をミント口座に直接持たせたい、手数料徴収や譲渡制御などの拡張が欲しいなら Token-2022。単純なトークンで実績あるツール群と互換性を優先するなら従来型でも十分です。
参考・出典
Sources
FAQ
- プログラミングができなくてもSPLトークンは作れますか?
- はい。pump.funのようなノーコードツールなら、ウォレット接続と名前・画像の入力だけで発行できます。ただしmint権限やメタデータの細かい制御はツール任せになるため、長期プロジェクトには自分で制御できるspl-token CLIやToken-2022が向きます。
- SPLトークンの発行にいくらSOLが必要ですか?
- spl-token CLIでの最小構成なら、rent(口座デポジット)と手数料を合わせて0.01 SOL前後が目安です(相場・条件で変動)。rentは口座を閉じれば返還される性質のデポジットで、純粋に消費されるのは手数料部分です。最新の実費は公式ドキュメントで確認してください。
- mint権限とfreeze権限は放棄すべきですか?
- 供給量を今後変えないなら、mint権限を放棄すると増刷不能が証明でき信頼が上がります。freeze権限を残すと任意の保有者口座を凍結できるため、放棄がラグプル懸念の払拭になります。ただしSetAuthorityによる放棄は不可逆で復元できません。
- Token-2022と従来のSPL Tokenはどちらを使うべきですか?
- 名前・シンボル・画像URIをミント口座に直接持たせたい、手数料徴収や譲渡制御などの拡張が欲しいならToken-2022。単純なトークンで既存ツール群との互換性を優先するなら従来型でも十分です。
本記事は情報提供のみを目的とし、投資・金融・取引の助言ではありません。価格は参考値で古い場合があります。投資判断はご自身の責任で。